職業訓練(電気設備技術科)に通所してみた体験記

学校

1. 職業訓練とは?どんな科があるの?

職業訓練は、ハローワークを通じて受講できる公的な再就職支援制度です。失業中や転職活動中の方を対象に、再就職に役立つスキルを学ぶ機会を提供してくれます。

訓練科は非常に幅広く、事務系、IT系、機械・溶接、介護、建築、電気など、地域や時期によって様々なコースが開設されています。私が選んだのは「電気設備技術科」でした。電気工事士の資格を目指せるため、将来性が高い分野です。


2. ハローワークで情報収集から申し込みまで

最初の流れは以下のようになります。

  1. ハローワークで情報収集
    訓練のパンフレットや開講スケジュールを確認できます。
  2. 見学会に参加
    実際に施設を見て雰囲気を掴むのがおすすめです。
  3. 願書を提出
    ハローワークを通じて正式に申し込みます。

「本当に続けられるかな?」と不安もありましたが、見学会で訓練の様子を聞けたのは大きな安心材料になりました。地域によって差はあるかも知れませんが、工場などで働いた経験の方は工場の中の設備がそのまま施設の中にあるような印象を受けイメージしやすかもしれません。


3. 入所試験について

入所には試験があります。内容は以下の通りです。

  • 国語と数学(中学レベル)
  • 注意力を測る問題

正直、国語や数学は多少できなくても大丈夫ですが、注意力テストで0点を取ると不合格確定だそうです。普段から落ち着いて取り組むことが大切です。


4. 通所手当とサポート制度

職業訓練には手厚いサポートがあります。

  • 月額10万円の給付金(条件あり)
  • 受講手当 (一日500円 上限40日)
  • 交通費の支給
    • 公共交通機関:定期代(上限42,500円)
    • 自動車通学の場合
      • 片道10km未満:月3,690円
      • 片道10km以上:月5,850円
      • 片道15km以上:月8,010円

さらに、雇用保険受給中の方は、基本手当を延長して受け取れる制度もあり、とてもメリットが大きいです。


5. 訓練生の年齢層

実際に通ってみると、下は25歳から上は62歳ほどまでと幅広い年齢層の方がいました。若い人もいれば、セカンドキャリアとして学び直す人も多く、お互いに刺激を受けながら学べる環境です。


6. 電気設備技術科の内容

入所して1カ月の初週は以下の内容でした。

  • オリエンテーション(訓練の流れやルール説明)
  • 基礎知識の座学(電気の基礎理論、回路の仕組み)
  • 電気回路の計算練習
  • 実習・テスタを用いた電圧・抵抗などの測定

特に座学では、電気工事士2種の試験対策として計算問題が中心です。数学が苦手な人には正直きついですが、将来の資格取得には欠かせない内容です。「まるで学生時代の数学を再びやっている」感覚でした。試験の中身は工具の名前や役割、部材などの名前や使用用途に関する試験が含まれています。


7. まとめ

職業訓練は、再就職やキャリアチェンジを目指す人にとって強力な支援制度です。

  • 公的な制度なので安心して受講できる
  • 手当や交通費が出るため金銭的負担が少ない
  • 同じ目標を持つ仲間と学べる環境がある
  • 電気設備技術科では資格取得を目指せる

もちろん勉強は大変ですが、それ以上に就職につながる力を身につけられる場だと感じました。まだ始まったばかりですがこれから少しずつ記録を残していきたいと思います。

これから職業訓練を考えている方の参考になれば幸いです。

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