職業訓練 電機設備科 ― JW_CADと消防設備を学ぶ

実習レポート

職業訓練の電機設備科では、これまでシーケンス制御やPLC制御といった電気制御の基礎を学んできました。今回はそれに続くカリキュラムとして、「JW_CADによる図面作成」と「消防設備の設置実習」に取り組みました。どちらも電気工事や設備管理の現場で欠かせないスキルです。ここでは、その実習内容を詳しく紹介していきます。


1. JW_CAD実習 ― 図面作成の基礎を学ぶ

最初に取り組んだのは「JW_CAD」。
CADとは、コンピュータ上で図面を作成するためのソフトウェアで、電気設備の設計や配線図、配置図などを描く際に用いられます。

講師からは最初に、作業用の資料と簡単なレクチャーを受けました。JW_CADの基本操作、線や円の描き方、寸法線の入れ方などを確認しながら、一つひとつの操作を理解していきます。

その後、各自が配布されたテキスト資料に沿って作業を進めていきます。資料には、課題図面の作成手順や作業方法が詳しく説明されており、それを見ながら基本操作を実践していきます。

訓練中は静かな雰囲気で、皆が黙々と作業を進めていました。講師は、質問があれば個別に対応してくれるスタイルで、初心者でも安心して取り組める内容でした。

今回のJW_CAD実習は、難易度としては初歩的なレベルで、特に図面の正確さよりも「操作に慣れること」が重視されていました。
普段、手書き図面や紙ベースの作業が多い人にとっては、CAD操作に慣れる良い機会となりました。


2. 消防設備の基礎知識 ― 火災報知器の仕組みを理解する

JW_CADの実習が終わると、続いて「消防設備」についての講義が始まりました。
消防設備とは、建物内で火災を検知し、警報を発するための重要なシステムです。普段目にする火災報知器や非常ベルなどがこれにあたります。

講義では、まず基礎的な知識を学びます。
火災報知設備の種類、設置条件、そして「第一警戒区域」「第二警戒区域」といった設置単位の考え方など、座学形式で理解を深めました。
初めて耳にする専門用語も多くありましたが、資料をもとに順序立てて説明してもらえるため、少しずつ全体像がつかめてきます。


3. 実習開始 ― グループでの消防設備設置作業

基礎講義を終えると、いよいよ実習です。
実習では、総合盤・受信機・警報器を実際に接続・設置して作動させるまでを行います。
機材の数には限りがあるため、3つのグループに分かれて作業を行いました。

使用する機器は、「第一受信機」「第二受信機」と呼ばれる二種類の受信盤で、最大5回線までの接続が可能です。配線には、耐熱性の高いHPケーブルを使用します。このケーブルは外皮の中に10線、20線と複数の線が束ねられており、結線作業には慎重さが求められました。

作業が進むにつれ、理解の早い受講生や経験者が中心となり、他のメンバーをサポートしながら進行。
電線の被覆を剥く作業や端子台への接続など、実際の電気工事に近い工程を体験できる内容でした。


4. 設置内容 ― 実際の配線と警報器の取り付け

実習では、訓練用の造営材(木製の仮設構造物)を使用し、天井を模した板を設けてそこに警報器を取り付けます。
区域は「第一」「第二」「第三」と区分され、まるで建物の1階・2階に見立てたような構成になっています。

ここで重要になるのが、JW_CADで学んだ図面の読み取り力です。
図面を見て、ケーブルがどこからどこへ伸びているのか、どの警報器と接続するのかを把握しながら配線を進めます。
もし図面の理解があいまいだと、接続箇所を間違えてしまうこともあります。

全ての接続を終えると、導通検査を実施。
テスターを使って配線が正しくつながっているか、断線や短絡がないかを確認します。
問題がなければ、実際に受信機を作動させ、警報器が鳴動するかをテストします。
自分たちで配線した機器が正常に動作した瞬間は、達成感がありました。


5. 実習を終えて ― 現場を意識した訓練の意義

今回の消防設備実習を通して感じたのは、座学だけでは理解しきれない「現場感覚」の重要性です。
実習場では1か所に設備が集約されており、建物全体を使った実際の設置環境とは異なります。
そのため、「建物のどの階にどの機器を配置するのか」「配線経路をどう確保するのか」といった現場的な判断は、やはり実際の現場経験を通じて身につける必要があると感じました。

とはいえ、今回の訓練で基本的な仕組みや作業手順を理解できたことは大きな収穫です。
経験がない状態からでも、実際に手を動かし、理解のある仲間に教わりながら進めることで、全体像が少しずつつかめてきました。
実際に警報器が鳴動する瞬間を見て、「理論が現実になる」感覚を味わえたのは大きな学びでした。


まとめ

JW_CADによる図面作成と消防設備実習は、どちらも電機設備科の中で特に実践的な内容です。
図面の理解と配線作業は密接に関わっており、どちらか片方だけでは成り立ちません。
今回の訓練を通して、電気設備工事の流れをより具体的にイメージできるようになりました。

今後は、現場での実践を重ねながら、今回学んだ知識を応用していくことが大切です。
地道な作業の積み重ねが、確かな技術へとつながっていくでしょう。

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