【体験記・後編】フォークリフト免許取得の道|3日目・4日目の講習内容を徹底レポート!内容:フォークリフト免許取得(1t以上)取得。

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【体験記・後編】フォークリフト免許取得の道|3日目・4日目の講習内容を徹底レポート!

フォークリフト運転技能講習(1トン以上)の資格取得を目指して、筆者が実際に受講している全4日間の講習。今回はその3日目・4日目の講習内容を中心に、リアルな体験談をお届けします。

前編では、学科中心の1日目、そして基本操作やS字走行などの実技が始まった2日目の様子をお伝えしました。後半戦となる3日目・4日目では、より本番に近い形での走行練習、そして最終試験が行われます。

結論から言えば、実技そのものの難易度よりも、「待ち時間」との闘いが体力・精神力の大部分を占めていたと言っても過言ではありません。それでは、順を追って詳しくご紹介します。


■ 3日目:狭いコースで実践的な走行練習開始

◎ スケジュールは前日同様7:50集合〜17:40終了

3日目も前日と同じく朝7:50集合。全員が揃った後、講師から当日の練習内容と試験形式の説明があり、すぐに実技に移ります。

会場には、前日までとは異なりやや狭いスペースに組まれた試験用コースが設置されていました。このコースを使い、より本番に近い形での操作を反復練習していきます。


◎ コース内容の流れ

講習3日目の練習内容は、試験本番と同じ手順で構成されており、以下のような流れになります。

  1. スタート位置から右折
  2. パレット上の荷物にフォークを差し込み、持ち上げる
  3. 荷物を持ったままバックでスタート地点まで戻る
  4. 再び前進し、狭いコースを一周する
  5. 元のパレット位置に荷物を戻し、フォークを下ろす
  6. 停車位置に移動して終了

一連の動作には荷物の安全確認・位置取り・ハンドル操作・前後の距離感の把握など、細かい技術が求められます。

特にコースが狭いため、ハンドルを切るタイミングが早すぎても遅すぎても壁やパイロンに接触してしまいます。数センチの違いが命取りになる緊張感は、まさに「実技試験らしさ」を感じさせます。


◎ 練習は一周5分前後、しかし待ち時間は1時間以上

一人あたりの練習時間は、早ければ一周あたり5分ほど。平均時間は8分前後。しかし、1グループが10人制のため、9人が運転している間はずっと見学・待機というのが実情です。

この日も、実質的な運転時間は1人あたり2〜3周が限界。それでも1日全体としては約9時間の拘束があるため、「待ち時間の長さ」がかなりの負担になります。

とくに午後の時間帯は、待機中に集中力が落ちやすく、寒さ・暑さ・眠気との戦いも加わります。他人の操作を見て学ぶことも大切ですが、同じ内容の繰り返しになると、意識が飛びそうになる瞬間も。


■ 4日目:タイム測定と実技試験本番

◎ 午前中:本番さながらのタイム計測練習

最終日の4日目も7:50集合。朝からすでに講習会場には緊張感が漂っていました。

この日は、午前中に試験と同じコースをタイムを計測しながら反復練習します。試験では時間制限こそ明確には設けられていませんが、ある程度のリズムと正確性が求められます。練習でかかる時間を知っておくことで、試験当日のペース配分に役立ちます。

また、講師からは試験での減点ポイントが何度も繰り返し説明されました:

  • 安全確認(前後左右)を怠る
  • パレットに対して斜めに突っ込む
  • 荷物を持ち上げる高さが足りない
  • フォークが地面に近すぎる・高すぎる
  • コースアウト・接触などの重大ミス

◎ 午後:いよいよ実技試験開始!

午後に入り、ついに実技試験が始まります。試験時間は一人あたり10分前後。コース内容は前日・当日の練習と全く同じです。

緊張の中、筆者の番が回ってきたときは、すでに陽が傾き始めた頃。私よりも前の人が試験の終わりぐらいで準び開始。安全確認を行なってエンジンをかける前にクラクションを鳴らして試験開始。今までの練習の成果を出し切るつもりで、落ち着いて安全確認と操作を繰り返します。

そして私は緊張している中、事故を起こさないことを意識しながら無事に終了。時間は8分30秒。これは他の人と比べると少し遅いぐらい。特に大きなミスもなく、なんとか合格できました。

他の受講者の中には、荷物の差し込みがズレたり、フォークが上がりすぎて減点される場面もありました。幸い再試験になる方はいませんでしたが、「たった10分」にすべてが凝縮されている感覚は独特でした。


■ 総まとめ:4日間を終えて感じたこと

フォークリフト技能講習は、最短4日・31時間で修了可能ですが、実際には想像以上の体力と集中力が求められる講習でした。

◎ 練習内容は単純。しかし反復と忍耐が鍵

3日目・4日目に行う練習は、言ってしまえば「同じ操作の繰り返し」です。確かに難しい技術は多くありませんが、だからといって油断はできません。狭いコースを正確に操作するには、繰り返し身体に染み込ませる必要があるのです。

◎ 待ち時間の長さが一番の敵

講習全体の実技時間は法定で21時間とされていますが、実際にフォークリフトに乗る時間は多く見積もっても3〜4時間程度。それ以外の時間は、待機または見学になります。

筆者の計算では、4日間での待ち時間は少なく見積もっても合計10時間以上。つまり、実技の大部分の時間を「座って待つ」ことになります。寒暖差のある屋外会場では、体調を崩す人も出やすいので、防寒・日除け・飲み物持参などの対策は必須です。


■ 最後に:これから取得を目指す方へ

フォークリフトの免許は、現場仕事や物流業界でのキャリアアップには欠かせない資格の一つです。4日間という短期間で取得できるのは非常に魅力的ですが、その分密度の濃い内容と拘束時間の長さには覚悟が必要です。

これから講習に臨む方は、以下の点を意識してみてください:

  • 初日から集中して講義・練習に取り組むこと
  • 待ち時間も「学びの時間」として活用すること
  • 安全確認を体に染み込ませるまで練習すること
  • 防寒・暑さ対策を忘れずに

講習は確かに疲れますが、終わったときには「やり切った!」という達成感と、職業上の強みが手に入ります。皆さんの合格を心より応援しています!

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