私は職業訓練校の電気設備技術科にて、電気工事の基礎から実務に近い内容まで幅広く学びました。本記事では、訓練の中でも特に印象に残った
金属管工事・合成樹脂管工事・可とう電線管・低圧電気取扱・リモコン配線
について、実習内容を交えながら詳しく紹介します。
これから電気工事を目指す方や、職業訓練の内容を知りたい方の参考になれば幸いです。
金属管工事|電線管施工の基礎を徹底的に学ぶ
金属管工事では、まず電線管の種類について基礎知識を学びました。
- 薄鋼電線管(C管)
- 厚鋼電線管(G管)
- ねじなし電線管(E管)
それぞれの特徴や使用用途を理解したうえで、実際の施工を想定した実習に入ります。
実習では、配管ルートに合わせて管の寸法を計算し、角度を出すためにタンジェント(tan)を使った計算を行いました。
「曲げ半径はいくらになるのか」「どの位置から曲げ始めるのか」を事前に数値で導き出し、その後に施工する流れです。
パイプベンダーを使用し、人力で電線管を曲げる作業は想像以上に体力と精度が求められました。
薄鋼管は比較的曲げやすいものの、厚鋼管は非常に硬く、力加減を誤ると狙った角度が出ません。
一つ一つの工程が、現場作業の厳しさを実感させる内容でした。


合成樹脂管工事|熱加工の難しさを体感
合成樹脂管工事は、基本的な考え方は金属管工事と同じですが、施工方法が大きく異なります。
ガストーチを使用して管を炙り、90度に象った型枠に当てながら手作業で曲げる方法を学びました。
この作業は非常に繊細で、熱の入り方が少しでも不均一だと、思ったように曲がりません。
- 熱が足りないと曲がらない
- 熱を入れすぎると管が潰れる
- 表面が焦げて見た目が悪くなる
こうした失敗を繰り返しながら、適切な加熱時間と力加減を体で覚えていきました。
金属管とは違った難しさがあり、材料ごとの特性を理解する重要性を強く感じました。

可とう電線管(可とう線ぴ)|現場での使いやすさを学ぶ
可とう電線管は、金属管や合成樹脂管が蛇腹状になった電線管です。
曲げ加工が不要なため、狭い場所や振動のある箇所で使用されます。
実習では、切断方法の違いについて学びました。
- 金属製:プリカナイフで切断
- 合成樹脂製:専用カッターで切断
合成樹脂製は比較的簡単に切断でき、作業性の良さを実感しました。
現場での用途や施工条件によって、適切な材料を選ぶことの大切さを学びました。
低圧電気取扱|緊張感のある特別教育
低圧電気取扱は特別教育に該当し、修了後には資格が交付されます。
通常の訓練時間割とは別枠で、決められた時間数の講習を受講しました。
座学だけでなく、活線作業の実習も含まれており、ゴム手袋を着用して作業を行います。
実際に電気が流れている状態での作業は、これまでの実習とは違う緊張感があり、安全意識の重要性を強く感じました。
「電気は見えないからこそ怖い」
この言葉の意味を、身をもって理解できた講習でした。

リモコン配線|理解するまでが一番大変だった実習
リモコン配線では、基礎知識を学んだ後、実際の機器を使って動作確認を行いました。
正直に言うと、最初は何が何だかさっぱり分かりませんでした。
周囲の受講生が次々と配線を進める中、私は時間が止まったような感覚でした。
しかし、実際に結線して動作を確認することで理解が進みました。
- 複数階から照明を操作できる
- 同時点灯・一括消灯が可能
- 細い信号線で制御できる仕組み
その便利さに驚いたのを覚えています。
使用した主な機器は以下の通りです。
- 転送ユニット
- 調光ユニット
- リモコンリレー
- 小型リモコントランス
リモコン配線は、大学やオフィスビル、工場などで多用されており、実務で非常に重要な技術だと感じました。実習では造営材を3つ使い、1F、2F、3Fと見立てて作業をして、何階からでもどこの階の照明を点灯させるような仕組みを設定しています。最期にどの階でも点灯、消灯が出来た時は驚きました。


まとめ|電気設備技術科で得られたもの
電気設備技術科の職業訓練を通して、単なる知識だけでなく
**「考えて施工する力」「安全を最優先する意識」**を身につけることができました。
最初は理解できなかった内容も、実習を重ねることで確実に身についていきます。
これから電気工事の道を目指す方にとって、職業訓練は非常に有意義な経験になると思います。


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