電気設備技術科の職業訓練において、最後の集大成となるのが「模擬家屋での最終実習」です。これまで学んできた配線技術や電気理論を実際の現場に近い環境で活かすことができる重要な実習となります。今回は、鉄骨と木造それぞれの模擬家屋で行われた実習内容について、実体験をもとに詳しく紹介します。
1. チーム分けと作業準備
実習開始前に、訓練生は「木造家屋チーム」と「鉄骨家屋チーム」の2つに分かれます。それぞれのチームには専用の図面が配布され、担当する配線内容について先生から詳細な説明を受けます。
作業をスムーズに進めるため、チームごとにリーダーを決定し、役割分担を行います。実際の現場でもチームでの連携は重要になるため、この段階からすでに実践的な訓練が始まっていると感じました。
2. 鉄骨家屋での実習内容
鉄骨家屋では、前回の訓練生が施工した配線がそのまま残されている状態からスタートします。まずはそれらをすべて撤去する作業から始まりますが、この工程が非常に重要です。

不明点や構造が分かりにくい箇所は写真で記録しながら進めることで、後の理解や復習にも役立ちます。
撤去後は、新たに配線作業に入ります。主な作業内容は以下の通りです。
- 合成樹脂可とう電線管の取り付け
- ワイヤーと専用工具を使用した固定作業
- 必要なケーブルの選定と配線
- 電気機器への接続
特に印象的だったのは、セレクタスイッチを使った電灯パターンの切り替え設定です。単純な配線だけでなく、制御の考え方も求められるため、より実践的な内容でした。
3. 木造家屋での実習内容
木造家屋では、鉄骨とは異なる難しさがあります。まず石膏ボードにスイッチ用の穴を開け、「Cはさみ金具」を使って器具を固定します。
木造の特徴として、内部構造が複雑である点が挙げられます。木材が組み合わさっているため、配線ルートが限定され、作業スペースも狭くなりがちです。
また、既存の配線はステップルで固定されているため、取り外しに手間がかかります。特に入り組んだ場所では手が入りにくく、思うように作業が進まない場面もありました。
実際に行った配線作業は以下の通りです。
- コンセント配線
- エアコン用電源配線
- 調光スイッチ付き電灯
- 呼び鈴・インターホンカメラ配線
生活に直結する設備が多く、住宅電気工事のイメージが非常にしやすい内容でした。

4. 最終実習を終えて感じたこと
今回の最終実習は、模擬家屋とはいえ実際の現場にかなり近い環境での作業でした。電気工事士として働くイメージを具体的に持つことができたのは大きな収穫です。
そして強く感じたのは、「現場経験の重要性」です。座学や基礎実習も大切ですが、実際に手を動かすことで理解が一気に深まります。

資格試験についての振り返り
この職業訓練は9月にスタートし、10月には第二種電気工事士の筆記試験が予定されていました。中には、わずか1ヶ月の勉強で合格した訓練生もおり、非常に驚かされました。
私は完全未経験からのスタートだったため、次回(2026年5月)の試験を受験予定です。
今振り返ると、訓練期間中に受験しておくべきだったと感じています。特に、
実技練習が無料で何度でもできる環境
これは非常に大きなメリットであり、活用しきれなかった点は少し後悔しています。

これから受講を考えている方へ
電気設備技術科に興味がある方は、「入所時期」も重要なポイントです。資格試験のタイミングと重なるように調整すれば、効率よくスキルと資格の両方を取得できます。
まとめ
最終実習は、これまでの訓練の集大成であり、電気工事の実務に最も近い経験ができる貴重な機会でした。
- 鉄骨と木造の違いを体感できる
- 実践的な配線スキルが身につく
- チーム作業の重要性を学べる
電気工事の仕事を目指す方にとって、非常に有意義な内容だと感じました。
これにて職業訓練の記録は完結となります。今後は資格取得に向けてさらに努力していきたいと思います。
それでは、また次回の記事で。


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